★今の住まいを住みやすく!マンションリフォームの新しい提案を実行した救世主のお話 

■お客様の声から独自の工法の提案へ。
約5年前から当社事業として樹脂サッシの普及に努めていました。
その一貫として、展示会への出展なんかも多く行いました。ブースに来られる主婦のお客様の質問は、「うちマンションなんやけど窓を樹脂サッシに変えたら結露は止まるの?」圧倒的に多かった質問です。
その度に私は「マンションの窓は共用部分ですから管理組合の合意が無いと取替え出来ないんです。」と答えていました。

私自身もマンションに住んでいますので冬場は結露で困っていましたので、
何とかリフォームで樹脂サッシを使って結露対策が出来ないか約3年程考えました。
(多くのメーカーや業者にも協力して頂いてですが・・・)
まず既築マンション(現在建築中のマンションもですが)の場合、コンクリートの内側に断熱材が入っています。
窓は当然アルミサッシ、これではコンクリートは外部に晒され外気の冷暖蓄熱層となり、窓はアルミサッシですから外気の冷暖をそのまま室内に取り入れてしまいます。

そこで単純な発想ですが、コンクリートの外側に断熱パネルを取り付け、窓をアルミサッシの1,000倍も熱抵抗の高い樹脂サッシに変えたらと思いました!
ついでに玄関扉もスチール製の断熱性の低い商品から断熱扉に取替えたらいいのでは?と・・・
発想は単純でしたが、各パーツ(樹脂サッシメーカー・断熱材メーカー・玄関扉メーカー・各専門工事業者)は
それぞれの専門分野の事はすごく詳しい、知識と経験、実績を持っていますが、
それぞれの取り合いをどうしようと言った時、最初は、「当社ではそんな細かい加工や生産は出来へんからそっちでやって」みたいな事でした。(皆さん大手メーカーですから・・・)

ここに当社のビジネスチャンスがあったのです。
大手メーカーや大手業者が出来ない、各パーツを勉強して、大手メーカーでは生産出来ない細かなパーツを作って、各パーツの取り合いを納める事、それをオリジナル工法にする事です。それから我が家(既築20年)のマンションをモデルに実測したり、
図面を書いたりと色々ありました。その内、各メーカーや専門工事業の方々も忙しい中協力して頂いて、完成したのが、「RC外断熱リフォームOSD工法」です。

■臨機応変に対応する工法でマンションの樹脂サッシが実現へ
我が家に施工した樹脂サッシのリフォームは、2重窓にはしていません。
既設のアルミサッシの枠はそのままにして、その枠の上から樹脂サッシを被せています。俗に言うカバー工法です。その為に細かなパーツが必要となりました。管理組合の合意もとりました。
もし、管理組合の合意が取れなくて、個人所有部分をリフォームする為に現在は2重窓も出来るようになっていますので、ご要望にはお答え出来ると思います。

既設アルミサッシを樹脂サッシに取り替える場合、マンションの構造はRC構造が大半ですので、すべての窓のリフォームが可能かと言うとそれは難しいです。RC構造の場合、耐火基準に合格していないと法律違反ですから・・・現在ある樹脂サッシは、すべて耐火基準を得ていません。
でも一般的なマンションだと大丈夫だと思いますので、ご相談下さい。

■窓をかえることによって、マンションの結露がなくなる

専門的な判断ですが、我が家のマンションの結露対策をしようとした時、断熱アルミサッシのペアガラスでは断熱性に不足がありました。
逆に言うと樹脂サッシの断熱性能がないと我が家の結露対策が出来なかったのです。
マンションの場合、端部屋より中間部屋が多いですね。
中間部屋は、ほとんどが北面と南面に窓があります。中間部屋は隣の部屋がありますから北面と南面以外、コンクリートは外気に晒されません。
すると北面と南面の窓の断熱性能が高くないと結露を抑えることが出来ないんです。その為に樹脂サッシを採用しました。

■思いはかなう。事前調査と説得で工事施工へ。

全体工事(窓・玄関扉の交換・断熱材取付・塗装・シーリング)の工事期間としては、11月〜12月の2ヶ月間でした。既設アルミサッシを樹脂サッシに取り替える工事は、
びっくりするかも知れませんが一つの窓の取替えに約1時間〜2時間程度です。その間はお部屋にも入らせて頂きますので、住民の方に在宅頂きました。お住まいをされながらのリフォームですから窓を外したまま何日も日数が掛かったりする訳にいきませんので、前述しましたカバー工法を採用しました。2重窓の場合も同じぐらいで出来ますよ!(窓の形・大きさにもよりますが・・・)

我が家のリフォームはマンションですから管理組合の大規模修繕工事として行いました。3月に建設委員が任命され、どのように修繕すべきか住民の方々にお住まいされている中で何に困っているかアンケート調査を行いました。その中で一番に上がったのが結露でした。
北側の窓廻りや玄関扉廻り、端部屋方は壁が雨漏りしているぐらいだとか、中間部屋の方も北側の部屋は結露によるカビ被害で使えないとか・・・我が家は北側の部屋を息子が使っていましたが、窓廻りのクロスは完全にカビていました。
このアンケートの結果、ちょうど検討していた「RC外断熱リフォームOSD工法」を提案しました。
それから半年間事前の調査や予算組、毎月二回日曜日に住民の方々への説明会を実施して10月の臨時総会にて決議されました。今に思えば工事を施す事より大変だったのは、事前の調査(同じ窓なのに少しずつ縦・横・斜めに大きさが違う)と住民の方々の理解を得る事だったかも知れません。 

■本当に結露は止まった!
そして、驚きの遮音性。事前調査を行った上で机上計算では、樹脂サッシと断熱パネルの組合わせで我が家の結露は止まるはずでしたが、正直言うと「大丈夫かなぁ?」って思ってました。
何回も何回もメーカー技術に問い合わせたぐらいです。工事完了が12月でしたから結果はすぐに出ました。本当に結露は止まったんです。今までは、朝女房が北側の窓・玄関を拭き掃除していましたが、その冬を境に無くなりました。それ以外の効果としては、遮音性。北面には開放廊下があります。現在は娘が使用していますが、娘が言うには、廊下を歩く音が小さくなったとか、朝起きた時に雨が降ってるかどうか分んないと言っています。逆に内部の音も外部には聞こえにくいとも言えます。


■友人からの嬉しい声。そして、25%〜40%もの電気代が節約へ。

工事が完了して半年後の夏、仲良くしている端部屋の方が内部のクロスを張替えられたそうです。
一冬を越して結露によるカビ被害もないから・・・って、言ってくれました。それを立証しようと思い、
工事施工前と施工後では断熱性能がどうなったか?それによって電気代はどうか?住環境はどう変わったか?
を京都府立大学尾崎教授にお願いしました。我が家のマンションを「RC外断熱リフォームOSD工法」
ですべて改修した場合、中間部屋・最上階部屋・端部屋と生活人数・生活環境によって、差はありますが、
約25%〜40%もの電気代(空調機器分)が節約出来るそうです。住環境指数というのがあって
それも+2ポイント向上したそうです。

■そして、ますます決意を新たに・・・
現在既築マンション(約20年未満)は100万戸を超えてると言われています。
新築のマンションはデザインも格好が良く、見栄えも良く、内部設備も最新で充実しています。
でも本当に住まいをされる方々の事を考えた構造になっているんでしょうか?
20年前も今日建築中のマンションも断熱構造は同じで、関西では、窓には樹脂サッシは使用されていません。
だから結露し、カビが発生し、空調機器の効き目も悪い。それが当たり前???冗談じゃない。
何千万ものお金を一生かけて払っていくのに・・・
今回我が家のリフォームを施してからますます自信をもって世の中に樹脂サッシを中心とした
断熱構造を普及させて行こうと強く思っている今日この頃です!

〜今の現状を変えることも不可能ではない。北海道では常識になっている、
樹脂サッシ。関西でも常識に・・・を胸に努力をおしまない救世主でした〜